部活動を取り巻く多岐にわたる課題に対して、従来の「部活動顧問(教員)に依存した」あり⽅では解決困難なため、その⽷⼝として部活動のDX化の可能性を検証するもの
これからの社会に求められる資質・能力の育成を基本に、部活動の教育的意義を担保しながら、教員の負担軽減を実現できる新たな部活動環境の構築を目指す
事業概要
時代が求める「新しい部活動のあり方」を模索するために、合理的で、かつ効率的・効果的な「生徒主体の自走する部活動」を実現するためのプラットフォームを構築し、その効果及び可能性について検証した。プラットフォームは、「オンデマンド教材」、「オンラインコーチング」、「AO入試対策サポート」、「デジタルデバイス」から構成され、部活動と大学入試、及び人材育成を接続する仕組みに挑戦した。
プラットフォーム利用イメージ
1. 普段の活動で必要な競技スキルや練習方法、その他パフォーマンス向上に必要な知識をオンデマンド教材の中から選択して受講
2. 特に関心のあるテーマや更に詳しく知りたいテーマについては、オンラインコーチングにて専門コーチから学ぶ
3. デジタルデバイスを活用しながら、学んだ内容を実践し、スキル習得・習熟を目指す(課題発見や練習成果をデジタルデバイスで確認)
4. 上記で実践した部活動における主体的活動・経験を受験に生かせるよう、AO入試対策サポートを受講
認知領域に対する効果
・生徒の認知領域(知識・理解や思考力、創造力、評価)の形成に効果的であったか否かを評価するために認知形成評価票を実施。
・全体平均では、実施前後での変化は殆ど見られなかったが、プラットフォームの活用状況によって、大きな違いが見られた。
・「活用なし」の生徒においては低下した一方、活用頻度が「3~4回」の生徒では上昇傾向が確認された。特に、行動変容に繋がりやすいとされる「評価」項目においては、5%水準で有意な上昇があった。
ライフスキルに対する効果
・問題解決能力をはじめ、それに求められる創造的思考や意志決定能力等、WHOの提唱するライフスキル形成に効果的であったか否かを評価。
・前後比較において、「活用なし」が低下傾向にある一方、活用頻度が高くなるほど、ライフスキルが上昇する傾向が確認された。特に、批判的思考、創造的思考、意志決定スキルについては、5%水準で有意に上昇しており、試行錯誤の結果が伺えた。
未来の部活支援
実証事業の結果、生徒のプラットフォーム活用を促進するために、教員を経由したプラットフォームに再構築することを提案。教員の部活動業務である「管理業務」「進路指導」「競技指導」を網羅することにより、競技指導から進路指導まで一貫した部活支援により、これからの社会に求められる人材育成が可能になるのでは…。部活動の教育的意義を担保しながら、教員の負担軽減を目指す。
部活動支援プラットフォーム
■WEBサイトへのアクセスができれば、PC・タブレット・スマホなどのデバイスで使用可能
・部活探究プラットフォーム ・テーマ別動画コンテンツ・WEBアプリケーション映像分析ツール(プレポス)・オンラインライブ配信
■タブレット(iPad or アンドロイドタブレット)
・野球スコアブックアプリ・ラプソードアプリ
・所属:株式会社STEAM Sports Laboratory
・役職:代表取締役
・⽒名(フリガナ):⼭⽻教⽂ (ヤマハタカフミ)
・メールアドレス:
t.yamaha@fieldofdreams-jp.com
・電話番号:
03-6206-0333
・部活探究プラットフォーム
https://oita.steams-jp.com/
・WEBアプリケーション映像分析ツール
(プレポス)
https://2sa.steams-jp.com/
https://pando.life/steamslab
実証事例名 | 未来志向の部活動実現に向けた部活インフラ再構築実証事業 |
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受託事業者名 | 株式会社STEAM Sports Laboratory |
実証パートナー名 | 大分県教育委員会 |
実証年度 | |
事業カテゴリー種別 | |
実証地域 | 大分県 |
実証校 | ①⼤分県⽴杵築⾼校 野球部 ②⼤分県⽴中津南⾼校 野球部 ③⼤分県⽴⼤分鶴崎⾼校 バスケットボール部 ④⼤分県⽴玖珠美⼭⾼校 ラグビー部 |
対象 | |
対象学年 | 高校1〜2年生 |
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学校での学びと実社会で必要とされる考え方や科学技術には未だ大きな乖離がある。そこで、この取り組みでは、学校での学びと実社会を繋げるべく...