教育分野における事業マネジメントにおいては「事業がどのような成果をもたらすのかわからず、改善の方向性も見えにくい」「ステークホルダーとの相互理解を醸成するのが困難である」(ゆえに、事業展開に繋がらない)といった課題が見られる。
その1要因として「社会的インパクトの可視化にハードルがあるのではないか」との仮説から、本事業では「教育分野における社会的インパクト評価とその活用の在り方」を検証した。
教育事業における社会的インパクト・マネジメントの実装を通じた社会的インパクトの継続的向上
「教育事業における社会的インパクト評価モデル構築」に向けた実施内容
1.実証フィールドにおける事業の社会的インパクト評価の実践
2.先行研究・事例の調査
3.社会的インパクト評価の実践における知見のとりまとめ
「教育事業における社会的インパクト評価モデル構築」の実証における成果概要
1.実証フィールドにおける社会的インパクト評価の事例創出
2.先行研究・事例の調査 (知見の蓄積)
3.実証フィールドでの実践を通じた、社会的インパクト評価における課題と対応策・工夫に関する知見の向上
実証成果サマリ(各実証フィールド)
・名古屋市教育委員会、京都府立清明高等学校の2フィールド協力の下で実施
・ロジックモデル案・評価指標案の作成や、教育分野での社会的インパクト評価における課題と工夫の知見をとりまとめ
社会的インパクト評価における悩みと解決ノウハウ
社会的インパクト評価の検討・実践において生じる様々な悩みに対する解決ノウハウを、評価のステップ(導入検討、ロジックモデル作成、評価指標設定、データ収集・分析、事業改善・報告)毎に整理
【名古屋市教育委員会】実証背景・目的
・名古屋市教育委員会として、「ナゴヤ学びのコンパス」に示される、目指す姿に向けた取り組みやそこに至るまでの変化が「各学校園でどのくらい進んでいるか」を明らかにする
・各学校園においては、「各種取組の進捗状況」を把握することにより、教職員の気づきや授業改善につなげる
【名古屋市教育委員会】成果物
・ナゴヤ学びのコンパス全体のロジックモデル案と事業ごとの個別ロジックモデル案を作成
・個別ロジックモデル案については、学校現場への負担を増やさないようにするため、既存調査等の質問項目を活用して評価指標案を検討
【京都府立清明高等学校】実証背景・目的
・多様な背景を持つ生徒に対する効果的な教育実践のために、ICTを活用した自己調整学習(Self- Regulated Learning)に着目し、個別化された最適な学びの成立要因と学習プロセスのマネジメントの検証を行う
【京都府立清明高等学校】成果物
・清明高校が実践する個別化された最適な学びのための環境条件や評価に活用できるロジックモデルと評価指標を整備
・本事業の成果は、ロジックモデルや評価指標そのものではなく、評価の意義や活用方法、それに基づいた評価要件の定義や評価設計、関係者間での合意形成のプロセスを示したことにあり、これらは他府県の同様な目標を共有する単位制高校等にも参考になると思われる
オンラインを中心にしつつ、現場訪問や対面ワークショップも交えて実施
| 実証事例名 | 教育事業における社会的インパクト評価モデル構築 |
|---|---|
| 受託事業者名 | 教育の社会的インパクト評価コンソーシアム |
| 実証パートナー名 | 一般財団法人社会的インパクト・マネジメント・イニシアチブ(SIMI) 株式会社Stem for Leaves 特定非営利活動法人ソーシャルバリュージャパン(SVJ) 認定特定非営利活動法人日本ファンドレイジング協会(JFRA) |
| 実証年度 | |
| 事業カテゴリー種別 | |
| 実証地域 | 京都府 名古屋市 |
| 対象 |
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