STEAM ライブラリー

EdTech データベース

「未来の教室」通信

STEAM ライブラリー

EdTech データベース

「未来の教室」通信

ホーム   >   「未来の教室」 実証事業   >   学校独自の財源づくりのための資金調達・運用に関する調査事業(プロジェクト2)
  • line
のイメージ1


実証事業 報告書

  成果報告 (2023年度)  

成果報告(PDF)を参照いただけます。

最終報告書 日本ファンドレイジング協会PDF:最終報告書 日本ファンドレイジング協会

本事業について

背景

欧米では学校・財団が寄付をストック運用し、長期的な安定財源にすることは一般的だが、日本の教育機関等では、ストック運用で安定財源を得ている組織は極めて限定的であり、「自由な教育のための資金」が不足

目指す姿

日本初のすべての学校が活用可能なストック運用プラットフォームの社会実装に向けた、実現可能性や課題の明確化

概要

課題の背景、構造

「教育機関における自由な教育のための資金確保」を実現するための調査の前提として、社会全体における課題の背景・構造として「1.財政構造上」「2.教育制度上」「3.教育機関の予算上」の3側面が挙げられることを特定。

現状の国内教育機関・教育支援機関の資産運用の状況

現状、日本国内では、大学においてさえも預金債券以外の運用を実施している教育機関は少数派であること、また、小中高校においては寄付募集、資産運用ともに低調であることを調査で確認。

国内教育機関等の資産運用が進まない原因分析

また、教育機関等における資産運用への取り組みが進んでいない背景としては、「1.投資体制が組めない中小教育機関」、「2.数十億円単位以上でないと対応が困難な金融機関」、「3.また社会的にも「寄付原資の運用」についての理解が醸成されていない」という3側面それぞれにおける原因を分析。

我が国における民間資金の可能性

また一方、民間資金における「前向きな動き」としては、「富裕層の社会貢献意識」、「遺贈寄付の増加」、「公益法人改革の動き、公益信託制度の緩和」など、外部環境の前向きな変化も確認。

中小規模機関等でも活用可能なスキームの検証

分析された、国内教育機関等の資産運用が進まない原因(原資が少なく、独自運用体制を組むことが困難な教育機関、一定の資産規模以上でないと対応が困難な金融機関)を克服し得るスキームとして、募集、運用成果、コスト視点から、「基金運用モデル」「Next Legacy運用型」など複数オプションを提示(※具体的なスキーム図は資料内ご参照)

成果

結論のサマリー

調査の結果、教育機関等において資産運用の取り組みが進まない背景として、課題4点(要素の欠如)を特定し、それぞれに求められる施策と提言を明らかにした。

課題

課題4点(要素の欠如)として、1.資金原資、2.経営の意志、3.体制、経験、4.制度が特定され、克服には、「民間による仕組み作り」(個々の取り組み)と併せて、それぞれの施策推進に対する「官民連携の動きとしての政府による音頭取り」(お墨付き)が重要と分析。

施策

見えて来た課題を元に、教育機関における資産運用の取り組みを進めるために必要な施策テーマとして、「1.政策的誘導による雰囲気醸成」「2.初期の運用資金確保」「3.タイプ別の仕組みの必要性」「4.学習・知見共有コミュニティ」を特定。

政策・制度面における提言

また、民間主導による基金運用モデル構築等と並行して、官民連携によるファンドレイジング力向上施策や、政策的な誘導による「資産運用への取り組みが進みやすい環境整備」が重要であることから、具体的な「政策・制度面における提言」として4点でまとめた他、別途、教育機関等に対する寄付促進の観点で「税制面における課題と背景」としては、「みなし譲渡課税の緩和」「キャピタルゲイン課税の緩和」の2点を特定。

官民連携ロードマップ(3‐5年)

国内の教育機関における資産運用への取り組みを具体的に進めていくための官民連携ロードマップ(3‐5年)を、左記の通り「モデルの実装化」から始まり、「横展開・新たな仕組みの創出」を経て、「取り組みや成果の高度化」に至る4フェーズで設定できた。


お問い合わせ先

jfra@jfra.jp

サービス情報サイト

ダウンロードコンテンツ
サービス事業者サイト
実証事例名学校独自の財源づくりのための資金調達・運用に関する調査事業(プロジェクト2)
受託事業者名日本ファンドレイジング協会
実証パートナー名一般社団法人ソーシャル・インベストメント・パートナーズ、フィノーカル株式会社
実証年度
事業カテゴリー種別
実証地域全国
対象
対象学年初中等の他、高等も含めた教育機関における資産運用の取り組み実態と、すべての学校が活用可能なストック運用プラットフォームの仕組みの社会実装に向けた実現可能性や課題の調査

●このサービスをご覧の方はこんなサービスもご覧になられています。

  • 私学高等学校・中学校における部活動の新し...

    部活動を取り巻く教員の働き方改革を進め、持続可能な部活動の仕組み構築を目指す 1.教員の働き方が適正となる部活動を目指す 2.関西学院...

    詳しくはこちら私学高等学校・中学校における部活動の新しいプラットフォーム(関学モデル)構築に向けて

  • Pre-STEAMとしての内発的動機育成手法の開発

    生徒一人ひとりが教科学習やPBLに主体的に取り組むための前提となる、学びの内発的な動機(=「一人ひとりのワクワク」)を学校現場で育んでいく...

    詳しくはこちらPre-STEAMとしての内発的動機育成手法の開発

  • 公教育と民間教育の連携実証 ~「自立学習RE...

    「自立学習RED」の基幹エンジンであり、AIを活用した個別最適化学習プログラムである「eフォレスタ」を公教育向けに再定義した上で、学校現場の...

    詳しくはこちら公教育と民間教育の連携実証 ~「自立学習RED」の公教育導入実証~

  • 学習指導要領に紐づいた体験型授業「ABSL(A...

    企業プログラムや多様な社会教育施設のプログラムなど、児童生徒がわくわくしながら体験的に学べるコンテンツを開発・整理し、将来的には教科の...

    詳しくはこちら学習指導要領に紐づいた体験型授業「ABSL(Active Based Subject Learning)」の開発・実証

  • 特別支援教育における 『 IT クリエイティブ...

    特別支援学校の生徒のITに係る可能性を引き出し、より伸ばすことで、特別支援教育における「ITを使ったクリエイティブ教育」のあり方・実践方法...

    詳しくはこちら特別支援教育における 『 IT クリエイティブ教育 』のあり方を探究する実証事業

  • 高校「総合的な探究の時間」における社会課...

    学校の授業において、生徒が身近な課題を発見し解決方法を見出すこと、またそれをwebサイト等のテクノロジーを生かして実現できるカリキュラム(...

    詳しくはこちら高校「総合的な探究の時間」における社会課題解決 ~探究×ITで、社会につながる創造的な探究の実現~

  • Hero Makers 「未来の先生」へ至るEMBA型共...

    「世界のあらゆるテクノロジーを集めた教室」と「ソクラテスが教える空っぽの教室」、どちらに自分の子供を任せたいだろうか? そんな示唆的な...

    詳しくはこちらHero Makers 「未来の先生」へ至るEMBA型共創プログラム

  • スポーツ興行@徳島/伝統工芸@佐賀を題材...

    プロスポーツビジネスの興行を1試合運営することで、チェンジメーカー足り得る人材の育成を目指すとともに、大学生チームと連携して進める中でヒ...

    詳しくはこちらスポーツ興行@徳島/伝統工芸@佐賀を題材にしたチェンジ・メイカー育成プログラム



  • line



このページの上部に戻る
未来の教室の今(SPフッタのボタン)
未来の教室ってなに?
未来の教室通信:新規会員登録はこちら