ホーム   >   「未来の教室」 実証事業   >   「画像×生成AIを用いた幼児教育・保育現場のリスク・学習個性の把握」​
  • line

実証事業 報告書

  成果報告 (2023年度)  

成果報告(PDF)を参照いただけます。

最終報告書 株式会社VisionWizPDF:最終報告書 株式会社VisionWiz

本事業について

背景

個々の保育者の経験等に依存している幼児理解や保育現場での事故・ケガなどのリスク把握を科学的に深めることが求められており、生成AIを活用した幼児の写真画像の分析はそのためのアプローチとして有効である。

目指す姿

AI技術活用と人との協働により、子どもに対する丁寧かつ​細やかな「まなざし」が増え、全ての保育現場が子どもにって安心・安全な場所となり、ひとり一人の個性・特性に寄り添った保育が行われる。

概要

画像×生成AIを用いた幼児教育・保育現場のリスク・学習個性の把握​

本実証においては、以下の3つの取組を実施した。

① 自動化ツールを活用した保育現場における幼児の写真撮影業務の一部自動化
保育現場における日々の保育場面・幼児の遊びの写真撮影業務について、写真撮影の質を下げることなく、その負担軽減等を実現するため、弊社独自の自動化ツールを活用した写真撮影業務の一部自動化に取り組んだ。

② 生成AIによる保育現場における幼児の心理・状況理解の深化に向けたドキュメントの作成
保育現場における幼児理解を深めるとともに、ドキュメント作成の負担軽減及び質向上を図るため、保育現場での幼児の姿を撮影した画像から、その心理や興味・関心等の状況についての生成AIによるドキュメントを作成した。

③ 生成AIによる保育現場における幼児の転倒等のリスク予測に係るドキュメントの作成
保育現場における幼児の転倒等の事故発生の予防を支援するため、​保育現場での幼児の姿を撮影した画像から、その幼児を取り巻く物理的なリスクについての生成AIによるドキュメントを作成した。

成果

全ての取組に対して想定以上の成果を達成

実施した3つの取組についての主な成果の概要は以下のとおり。
① 自動化ツールを活用した保育現場における幼児の写真撮影業務の一部自動化
 結果①:一部自動化された写真撮影の場合でも写真の質・量は維持された。​
      ・ドキュメンテーションの作成に使用可能な写真が撮影された。​
      ・撮影された写真の量も十分であると推定された。​
 結果②:写真撮影業務の負担感について一定程度の軽減が図られた。​
      ・ハンズフリーの写真撮影により一定程度の撮影時の負担軽減が図られたとの声があった。​  
      ・精度の高い顔認証(正解率98.5%)により、写真整理の業務量の削減効果が確認された。

② 生成AIによる保育現場における幼児の心理・状況理解の深化に向けたドキュメントの作成
 結果①:子どもの行動・状況についての精度の高い見立てを行うことができた。​    
      ・AIによる見立てと保育者の見立てとの整合率・正解率93.7%を達成。​
 結果②:作成されたドキュメンテーションにより保育者に対して幼児理解における新たな気づき・視点をもたらすことができた。​
      ・インタビューを行った全ての保育者から「新たな気づき・視点があった」との声があった。​
 結果③:保育現場のドキュメント作成等に向けた支援策としての価値仮説が確認された。​
      ・ドキュメント作成負担軽減等の3つの価値仮説が確認された。

③ 生成AIによる保育現場における幼児の転倒等のリスク予測に係るドキュメントの作成
 結果:幼児を取り巻く転倒等の物理的リスクについて精度の高い見立てを行うことができた。​
     ・AIによる見立てと保育者の見立てとの整合率・正解率100%達成。


お問い合わせ先

とりんく教育研究所所長 生田 研一 
メールアドレス:kenichi.ikuta@exwzd.com

サービス情報サイト

ダウンロードコンテンツ
サービス事業者サイト
実証事例名「画像×生成AIを用いた幼児教育・保育現場のリスク・学習個性の把握」​
受託事業者名株式会社VisionWiz
実証年度
事業カテゴリー種別
実証地域東京都渋谷区
実証校まちのこども園 代々木公園
対象

●このサービスをご覧の方はこんなサービスもご覧になられています。

  • 日本版アプレンティスシップモデル創出推進事業

    詳しくはこちら日本版アプレンティスシップモデル創出推進事業

  • 幅広く多様な生徒層へのよりよく生きる力を...

    21世紀型ライフスキルプログラムの開発と効果の実証

    詳しくはこちら幅広く多様な生徒層へのよりよく生きる力を育むことができる「21世紀型ライフスキルプログラム」

  • 専門家と協働した教育活動資金確保のための​...

    詳しくはこちら専門家と協働した教育活動資金確保のための​ファンドレイジング実証事業​

  • 学校体育向け”STEAM Tag Rugby”...

    "STEAM Tag Rugby"の学校体育での普及に向け、全国の教員・指導者が活用できるデジタル教材(指導教本および児童向けワークブック等)を開発する。

    詳しくはこちら学校体育向け”STEAM Tag Rugby”デジタル教材開発

  • 教育現場における人口減少を背景とした人材...

    詳しくはこちら教育現場における人口減少を背景とした人材不足を乗り越える学校人材シェアリングプロジェクト

  • 企業・大学を巻き込んだ高校探究学習の資金...

    詳しくはこちら企業・大学を巻き込んだ高校探究学習の資金調達モデル実証

  • 「未来の教室」実証事業~渋滞/混雑解消をテ...

    創造性、課題設定解決力を育成する世界の人材開発競争に遅れないイノベーションを起こせる人材育成、人材育成のための指導者の発掘、育成、能力...

    詳しくはこちら「未来の教室」実証事業~渋滞/混雑解消をテーマとしたSTEAMS化のPBLのライブラリ構築~

  • 顧客の「横断的体験」を生み出せる「システ...

    産業構造の大きな変化の中で求められる横断的な体験を作り出すための”システムとしてデザインする”という新しいスキルについて定義し、これを習...

    詳しくはこちら顧客の「横断的体験」を生み出せる「システムデザイン人材」を育成する講座の開発



  • line



このページの上部に戻る
未来の教室の今(SPフッタのボタン)
未来の教室ってなに?
未来の教室通信:新規会員登録はこちら