個々の保育者の経験等に依存している幼児理解や保育現場での事故・ケガなどのリスク把握を科学的に深めることが求められており、生成AIを活用した幼児の写真画像の分析はそのためのアプローチとして有効である。
AI技術活用と人との協働により、子どもに対する丁寧かつ細やかな「まなざし」が増え、全ての保育現場が子どもにって安心・安全な場所となり、ひとり一人の個性・特性に寄り添った保育が行われる。
画像×生成AIを用いた幼児教育・保育現場のリスク・学習個性の把握
本実証においては、以下の3つの取組を実施した。
① 自動化ツールを活用した保育現場における幼児の写真撮影業務の一部自動化
保育現場における日々の保育場面・幼児の遊びの写真撮影業務について、写真撮影の質を下げることなく、その負担軽減等を実現するため、弊社独自の自動化ツールを活用した写真撮影業務の一部自動化に取り組んだ。
② 生成AIによる保育現場における幼児の心理・状況理解の深化に向けたドキュメントの作成
保育現場における幼児理解を深めるとともに、ドキュメント作成の負担軽減及び質向上を図るため、保育現場での幼児の姿を撮影した画像から、その心理や興味・関心等の状況についての生成AIによるドキュメントを作成した。
③ 生成AIによる保育現場における幼児の転倒等のリスク予測に係るドキュメントの作成
保育現場における幼児の転倒等の事故発生の予防を支援するため、保育現場での幼児の姿を撮影した画像から、その幼児を取り巻く物理的なリスクについての生成AIによるドキュメントを作成した。
全ての取組に対して想定以上の成果を達成
実施した3つの取組についての主な成果の概要は以下のとおり。
① 自動化ツールを活用した保育現場における幼児の写真撮影業務の一部自動化
結果①:一部自動化された写真撮影の場合でも写真の質・量は維持された。
・ドキュメンテーションの作成に使用可能な写真が撮影された。
・撮影された写真の量も十分であると推定された。
結果②:写真撮影業務の負担感について一定程度の軽減が図られた。
・ハンズフリーの写真撮影により一定程度の撮影時の負担軽減が図られたとの声があった。
・精度の高い顔認証(正解率98.5%)により、写真整理の業務量の削減効果が確認された。
② 生成AIによる保育現場における幼児の心理・状況理解の深化に向けたドキュメントの作成
結果①:子どもの行動・状況についての精度の高い見立てを行うことができた。
・AIによる見立てと保育者の見立てとの整合率・正解率93.7%を達成。
結果②:作成されたドキュメンテーションにより保育者に対して幼児理解における新たな気づき・視点をもたらすことができた。
・インタビューを行った全ての保育者から「新たな気づき・視点があった」との声があった。
結果③:保育現場のドキュメント作成等に向けた支援策としての価値仮説が確認された。
・ドキュメント作成負担軽減等の3つの価値仮説が確認された。
③ 生成AIによる保育現場における幼児の転倒等のリスク予測に係るドキュメントの作成
結果:幼児を取り巻く転倒等の物理的リスクについて精度の高い見立てを行うことができた。
・AIによる見立てと保育者の見立てとの整合率・正解率100%達成。
とりんく教育研究所所長 生田 研一
メールアドレス:kenichi.ikuta@exwzd.com
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https://tlnk.jp/
| 実証事例名 | 「画像×生成AIを用いた幼児教育・保育現場のリスク・学習個性の把握」 |
|---|---|
| 受託事業者名 | 株式会社VisionWiz |
| 実証年度 | |
| 事業カテゴリー種別 | |
| 実証地域 | 東京都渋谷区 |
| 実証校 | まちのこども園 代々木公園 |
| 対象 |
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