公立中学校の/休日の/部活動地域移行の/その次に想定される「新しい放課後ビジョン」の創出が、時間に追われる中学生の生活改革をもたらす可能性とその意義を検証する。
事業者の概要と背景
事業者であるソシオ成岩スポーツクラブは、「学校週5日制」の施行を控えた1996年に「子どもたちとスポーツと街づくり」を理念に発足したクラブ。以来、四半世紀にわたり主に小中学生を対象にした「街ぐるみの部活動」を標榜し今日を迎える。
その間の経験知を踏まえ本事業を実施する。
忙しいのは先生だけではない
「教員の働き方改革」は、時間に追われる中学生の放課後の生活改革に繋がらねばならないはず。
休日の部活動地域移行の先に想定されている平日の部活動改革により、中学生にとっての「サードプレイス」として「新しい放課後」を創造し、その結果として慌ただしい家庭での生活(「ファーストプレイス」)にゆとりを実現できないだろうか。
実証舞台は学校地内の社会体育施設
事業者が指定管理し、学校と共同利用している施設(クラブハウス)が今回の実証の舞台。
一般的には「地域クラブ」の拠点として学校施設が想定されている。「地域クラブ」の円滑な実施には、学校施設を社会教育事業者といかに共同利用していくかが前提となる。学校や自治体関係者にはどのような制度改革、マインドチェンジが求められるだろうか。
学校から直行できるワンストップサービス
学校教育活動から社会教育活動に直接アクセスできたらどんなに合理的か。
学校教育活動に接続しての社会教育活動を「新しい放課後ビジョン」として試行し、参加生徒等の反応を検証する。
また、その際の事業主体に求められるリスクマネジメントはどのようなものか。
中学生の家庭生活の変化を示すグラフ
「新しい放課後ビジョン」の試行に参加した生徒のその後の家庭生活には、ゆとりと多様性がうまれる可能性が示されている。
学校では安全管理のため直帰を指導
一般的に中学校では、学校教育活動終了後は指定された通学路を通って自宅に直帰するよう指導する。日本スポーツ振興センターの災害共済給付制度の適用もそれが前提である。同じ学校施設内であっても学校管理下外の社会教育活動に直接参加するのは許されないのが通例だ。
下校途上の安全管理を含め、責任主体の明確な区分と関係者間の共通理解が必須となる。
「未来のブカツ」を担う事業主体
種々の調査により「部活動地域移行」が単なる「部活動の代替」では、多様化する中学生の志向には沿えないことは明らか。
「部活動地域移行」を、社会教育環境充実の機会と捉え、「未来のブカツ」を創出する事業主体として目指す姿を追求していきたい。
なし
実証事例名 | 総合型地域スポーツクラブから「未来のブカツ」へ~部活動地域移行がもたらす「新しい放課後ビジョン(休日を含む)の検討~ |
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受託事業者名 | NPO法人ソシオ成岩スポーツクラブ |
実証パートナー名 | 半田市教育委員会 |
実証年度 | |
事業カテゴリー種別 | |
実証地域 | 愛知県半田市(主に成岩中学校区) |
対象 | |
対象学年 | 中学生1年生から3年生 |
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