既存の校則やルールに対して生徒が主体となり、先生・保護者などの関係者との対話を重ね納得解をつくること(ルールメイキング)を通して、課題発⾒・合意形成・意思決定をする⼒(市民性”シティズンシップ”)を育むプロジェクトです。
プログラム開発・先進事例づくり
昨年度開発したプログラムを元に、多種多様な学校に対応できるルールメイキングプログラムを開発しました。本プロジェクトの実証事業校募集に応募・採用された、私立、公立、都会、地方、大規模、小規模など、様々な特徴を持った11の新規実証事業校にてプログラムを実施することで、多種多様な学校に対応できるルールメイキングプログラムとして完成させることを目指し、ルールメイキングコーディネーターを派遣する個別伴走支援を行いました。
交流支援
ルールメイキングに取り組む生徒が学校を超えて交流する環境を構築し、オンライン上で合計140名以上が集まりました。同世代の友人の活動に刺激を受け、多様な意見に触れることで視野を広げる学び合いの機会を作りました。
学校自走支援モデル開発
校則見直しに取り組みたい先生・学校・自治体・学校関係者の方へに対して、ルールメイキングの導入支援サポート(教材提供・研修)を提供するパートナー校を募集し、ルールメイキングの自走が可能となるよう、非ハンズオン支援を行いました。個別伴走しない支援モデルを開発することで、次年度以降の自走モデルの一つとなることを目指しました。
ムーブメントづくり
ルールメイキングの認知拡大および情報発信を行うためTwitter、YouTube、note等のSNSアカウントの開設・運用を実施。
さらに公式サイトのリニューアルやSEO対策により、検索流入・SNS流入を獲得を図りました。
ルールメイキングの認知施策として新聞、WEBメディア、TV、ラジオ等のメディアへの取材・掲載を目的とした広報活動のほか、note株式会社と連携したキャンペーンを実施し、校則にまつわる考えやアイデアを広く募集しました。
自治体伴走支援モデル開発
自治体の教育委員会職員にノウハウを提供することで、効率的にルールメイキングを広めるモデルを開発しました。
2つのの自治体で異なる体制をつくりながら、自治体内での自律的な取り組みへの発展に向けた知見を生み出しました。
ルールメイキング宣言の策定
校則見直しに携わる生徒や先生、一般公募で集まった中高生有志メンバー、さまざまな専門分野の有識者サポーターらの約半年にわたる検討の末、ルールメイキングに関わるすべての人が立ち帰れるような指針をまとめた宣言として「ルールメイキング宣言」を策定しました。
実証事業校の実践
校則の見直しが実現した学校があっただけでなく、ルールメイキングへの参加を通して、自分の意見を考えや価値観の異なる他者への傾聴の姿勢が生まれ、対話を通して互いの意見の背景を理解しようとする生徒の様子が見受けられました。1年間を振り返るルールメイキングフォーラム2021では、各校がルールメイキング実践から得た学びを言語化し、発信しました。
・端末:各実証事業校で通常使用するPC、タブレット
・その他:遠隔での活動の際はオンラインミーティングサービスZoomを使用
https://rulemaking.jp/
ー
https://www.katariba.or.jp/
| 実証事例名 | ルールメイカー育成プロジェクト2021 |
|---|---|
| 受託事業者名 | 認定特定非営利活動法人カタリバ |
| 実証パートナー名 | 広島県教育委員会/福井県教育委員会 |
| 実証年度 | |
| 事業カテゴリー種別 | |
| 実証地域 | 全国 |
| 実証校 | ・泉大津市立小津中学校 ・大垣市立大垣東中学校 ・大阪夕陽丘学園高等学校 ・駒場学園高等学校 ・四條畷学園中学校 ・自由学園中等科高等科 ・千葉県立姉崎高等学校 ・栃木県立足利清風高等学校 ・ドルトン東京学園中等部 ・ノートルダム女学院中学高等学校 ・山形県立遊佐高等学校 |
| 対象 | |
| 対象学年 | 中学校1年生~高校3年生 |
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探究学習のカリキュラム上の位置づけを明確にし、活用前後の「入口」と「出口」の施策を定義することで、授業における活用事例を創出する
高等学校の「総合的な探究の時間」のテーマ設定にSTEAMライブラリーを活用するため、 生徒1人ひとりが自分の興味・関心に合わせてコンテンツを...