ホーム   >   「未来の教室」 実証事業   >   大学リソースを活用した部活動の地域移行の受け皿整備の検証
  • line
のイメージ1
のイメージ2

実証事業 報告書

  成果報告 (2021年度)  

2021年度 の 成果報告(PDF)を参照いただけます。

「未来のブカツ」実証事業成果報告2021:大阪成蹊大学スポーツイノベーション研究所PDF:「未来のブカツ」実証事業成果報告2021:大阪成蹊大学スポーツイノベーション研究所

本事業について

目的

大学のリソースを活用した運動部活動の地域移行の実現可能性について、施設などの物理面、人、カネ、学校側の考え方など多面的に検証する。

概要

実証実験


(※クリックで拡大表示します)

高島市内A中学校の陸上スポーツ部、ソフトテニス部を対象とした実証実験を行いました。当日の練習メニューはびわこスポーツクラブ監修のもと、びわこ成蹊スポーツ大学の学生(同大学陸上部員2名・ソフトテニス部員3名)が指導しました。練習後には中学生の部員と保護者に対してアンケートを行いました。部員には当日の練習の充実度や満足度など、保護者には地域移行に対する期待や不安、月謝が発生するとした場合の価格受容度について調査を行いました。

協議会


(※クリックで拡大表示します)

滋賀県高島市の関係者(教育委員会、学校長、スポーツ協会、スポーツ少年団、総合型地域スポーツクラブ、有識者、大学関係者など)による意見交換と今後の方向性の検討を目的とした協議会を開催しました。「中学生年代のスポーツ機会の保障・スポーツライフ創出」というビジョンに基づき、受け皿組織の整備、大学生による指導の妥当性、財源の確保、教員の兼業兼職、大会運営方式、生徒の移動手段などを論点とした討議が行われました。

成果

調査結果サマリ(実証実験・ヒアリング調査)


(※クリックで拡大表示します)

実証実験と関係者ヒアリング調査をふまえて、運動部活動の地域移行を〈提供者-受益者〉〈ポジティブ要素-ネガティブ要素〉に区分けして整理しました。左表の「生徒」は実証実験に参加した生徒のアンケート結果によるもので、「楽しかった」「指導者はアドバイスをしてくれた」「指導者は練習において生徒の意見を反映させてくれた」など全ての項目で肯定的な印象を持っていました。保護者は、練習の充実などの期待の反面、費用支出など不安要素も見受けられます。
 顧問教員は時間的なゆとりの確保の一方、トラブル時の対応体制に課題があるとの指摘があがりました。教育委員会やスポーツ関係団体からは、中学生のスポーツの機会保障という肯定面と、指導人材や財源の確保、受け皿組織の不足など実現可能性に懸念があることが明らかになりました。

保護者の月謝価格受容度


(※クリックで拡大表示します)

実証実験に参加した中学生部員の保護者にアンケートを通じて、部活動が有償化して月謝が必要となったとの仮定で、月額いくらなら支払いに同意するかを分析しました。その結果、適正価格は2,500円/月となりました。ただし、この結果は現在の部活動の姿を保護者が思い描いた中で回答を得たもので、練習内容や時間・頻度、指導者のレベル、練習施設などの条件が変われば、受容価格も変化する可能性があります。

スポーツコンソーシアム案


(※クリックで拡大表示します)

今回の調査をもとに、高島市において運動部活動の地域移行を実現するための基盤として「高島市スポーツコンソーシアム(仮称)」を提案しました。高島市の近隣にある「びわこ成蹊スポーツ大学」には、スポーツ能力の高い大学生約1600名が在籍していることから、部活動の指導人材の輩出源として有望視ができます。高島市およびスポーツ関係団体とネットワークを形成し、同大学が調整機能を果たすことで、地域移行に必要な資源(人材、資金、施設など)の調達や配置をはかる合議体として機能させることを想定しています。(進捗ステップや事業計画は成果報告書をご覧ください)


お問い合わせ先

future_academy@hakuhodo.co.jp

サービス情報サイト

ダウンロードコンテンツ
サービス事業者サイト
実証事例名大学リソースを活用した部活動の地域移行の受け皿整備の検証
受託事業者名大阪成蹊大学スポーツイノベーション研究所
実証年度
事業カテゴリー種別
実証校滋賀県高島市立A中学校

●このサービスをご覧の方はこんなサービスもご覧になられています。

  • 教育政策リーダー層への民間人材マッチング実証

    詳しくはこちら教育政策リーダー層への民間人材マッチング実証

  • CHANGE-MAKER’s Lab.

    本事業の目的は、これまでの一社一プログラム・教科単元連動型の教育支援から、産官学連携・専門性を有する複数企業協働による分野横断型・探究...

    詳しくはこちらCHANGE-MAKER’s Lab.

  • グローバルキャリア探究キャンパス「CROSS B...

    詳しくはこちらグローバルキャリア探究キャンパス「CROSS BRIDGE」

  • クーポン型助成を活用した地域における学び...

    詳しくはこちらクーポン型助成を活用した地域における学び・体験創出事業

  • 教科学習にSTEAMライブラリを活用した探究的...

    公立校の教科学習にSTEAM教育の視点を取り入れた探究的・教科横断的な学びの実践を目的として、「STEAM化で拡張された学びを教科に揺り戻した深...

    詳しくはこちら教科学習にSTEAMライブラリを活用した探究的・教科横断的学びの実践と評価

  • 「画像×生成AIを用いた幼児教育・保育現場の...

    詳しくはこちら「画像×生成AIを用いた幼児教育・保育現場のリスク・学習個性の把握」​

  • 学校体育向け”STEAM Tag Rugby”...

    "STEAM Tag Rugby"の学校体育での普及に向け、全国の教員・指導者が活用できるデジタル教材(指導教本および児童向けワークブック等)を開発する。

    詳しくはこちら学校体育向け”STEAM Tag Rugby”デジタル教材開発

  • 地域課題解決をテーマとした探究学習のSTEAM...

    探究学習を推進する上での障壁となっている①教員間のノウハウの共有・蓄積、②外部のプレイヤーとの活発なコミュニケーションに着目し、ツールの...

    詳しくはこちら地域課題解決をテーマとした探究学習のSTEAM化に向けた実証~学びのSTEAM化の全国普及に向けた公立高等学校におけるSTEAMライブラリーおよびラーニングマネジメントシステムの活用~



  • line



このページの上部に戻る
未来の教室の今(SPフッタのボタン)
未来の教室ってなに?
未来の教室通信:新規会員登録はこちら