探究学習と知識・技能の学びが相互に循環・発展し続ける学びと、
高校における(進路目標に紐づく)「学習計画の設計」とそれに基づく自律的な学び実現する仕組みの構築
探究(進路先)と関連単元を整理
1.「坂城学」(※)において、企業訪問に関する授業とインタビュー対象の企業の業種と、それとすららの単元との関連を整理(すららプレイリスト)し、まずは教員が関連性がひと目で分かるようにしました。
※地元について学び、理解を深める様々な活動を通じて、地元の魅力や歴史などについての知識を深める学校設定科目
※2年生は進路職種ごとに分類し整理。
「関連単元」の学習ハードルを下げる
2.授業のアニメーションを含む「すらら」の特徴上、生徒は学習したいときにいつでも、学習に取り組めますが、いざ「学習したい」と思ったときに、どこを学習したら良いかをすぐに分かるように、”1”で分類した内容を冊子に整理して配布。また、すらら上でも1クリックで学習できるように設定しました。重ねて、「探究」の内容との関連性について教員から伝えることで、科目の内容と実社会(探究)との接続を生徒が意識出来るように支援しました。
学習意義と自己の変化への気づきをサポート
3.探究や通常の授業で、生徒自身が学んだ内容と次に学ぶべき内容を整理し、アウトプットするための各種ツールを準備、隔週でその記録を行ってもらいました。アウトプット内容に対して教員や大学生メンターからフィードバックを行うことで、学習意義や、自己の変化への「気付き」を得る支援をしました。
学習内容の発表
4.1年生は企業見学について、2年生は印象残ったこと等について年度末にプレゼンテーションをすることで、それぞれの学びを締めました。コロナ禍で、一箇所に集合することを避けるため、ビデオ会議を利用し、配信者と視聴者の空間を分けるといったICTを駆使した工夫を行いました。
探究/希望進路と単元の関連を感じ、学習意欲向上
アンケートの結果、探究と関連する単元が示されたこと、メンターや先生から助言を受けることで、「教科とのつながりを感じ、自主学習の量が増加した」、との回答が多く得られました。また、学びの振り返りによって、学習した内容が整理されたことで、「身につけたいことがわかった」、と言う回答も多く得られました。
9割以上が自主学習に取り組む
意欲の変化の通り、関連単元に両テーマともに多くの生徒が学習に取り組み、特に探究との関連では、9割を超える生徒が自主学習に取り組みました。半数以上はすららにおける総学習時間の1割以上を自主学習が占める結果となり、意識だけでなく行動にも変化が現れました。
未知の課題への基礎スキルセットの獲得
坂城独自で設定した”坂城ルーブリック”に基づく自己評価では、未知の課題に取り組む際の「基礎スキルセット」とも言える①解決しようとする力、②知識を広げようとする力 ③基礎学力の向上 を7割の生徒が実感しました。
探究と連動した深い内容のプレゼンテーション
学年末の発表では、自分自身の興味を持ったことについての知識を「すらら」で深め、課題提示のみではなく、学んだ内容に基づく根拠を示しながら解決案を提示する、といった素晴らしいプレゼンテーションが見られました。
1年生:Chromebook 1人1台
2年生:Surface 1人1台
WIFI環境
https://surala.jp/school/
https://surala.jp
実証事例名 | 公立高校における「探究と個別最適化学習が効果的に接続した学び」「進路目標と関連付けた個別学習計画に基づく学びの実践」 |
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受託事業者名 | 株式会社すららネット |
実証パートナー名 | ・東北学院大学 文学部 教授・人間情報学研究科 教授 稲垣 忠氏 ・ノートルダム清心女子大学 非常勤講師 三浦 隆志氏 ・信州大学 学術研究院 教育学系 助教 佐藤 和紀氏 |
実証年度 | |
事業カテゴリー種別 | |
実証地域 | 長野県埴科郡坂城町 |
実証校 | 長野県坂城高等学校 |
対象 | |
対象学年 | 2021年度高校1年生・高校2年生 |
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