STEAM ライブラリー

EdTechライブラリー

「未来の教室」通信

STEAM ライブラリー

EdTechライブラリー

「未来の教室」通信

ホーム   >   「未来の教室」 実証事業   >   教員とZ会サポーターによる、AI教材を用いた、学校での数学の教科指導の最適化
  • line
実証校・Z会グループ・アタマプラス3社のロゴマークです。のイメージ2
atama+での学習している生徒の様子ですのイメージ3

実証事業 報告書

  成果報告 (2019年度)  

2019年度 の 成果報告(PDF)を参照いただけます。

「未来の教室」実証事業成果報告2019:株式会社Z会PDF:「未来の教室」実証事業成果報告2019:株式会社Z会

本事業について

目的

AIと人の指導を掛け合わせた  「修得のスピードアップ」と「理解の深化」の両立を実現を目指します。

概要

本実証では、実証校の教員とZ会が派遣する「サポーター」が連携して、通常の数学の授業にAI技術を活かした教材「atama+」を活用しています。
atama+では一人ひとりの生徒の学習ログを分析し、個別最適化された問題が出題されます。同時に、教員やサポーターが持っているiPadの「コーチ向けアプリ」には、「同じ問題を何度も解いています」「解説の動画を飛ばしているかもしれません」「そろそろ目標を達成しそうです」といった通知が多数飛んできます。
こうした最適な問題の出題と、それに対応する情報をリアルタイムに出してくれるのがAIの役割だとすれば、通知された情報を参考に生徒の表情や様子も見ながら、励ましたり、配布されている紙のノートを見て解き方を確認したり、という部分が「人」の役割です。こうした「人」の指導と「AI」の活用を両立させることで、従来よりも「より深く」「より確実に」数学を理解してもらうとともに、「全ての生徒が数学を楽しめる学校」を目指しています。

本事業を開始するまで、学校では週4コマの、一般的な一斉指導型の数学授業を行っていました。一方、2学期からはatama+を採用した授業を週4コマ中3コマで展開。9月は、かなりハイペースでAI技術による指導を推進しました。中には、小学校での「算数」の知識に一部課題が残ったままという生徒もいましたが、その「弱点」をAIによる診断で特定し、補強することで「どこが分からないのか分からない」という課題を克服できた生徒も出てきました。
一方で10月からは、atama+を用いた授業を週2コマにして、空いた1コマでPBL(Project Based Learning:プロジェクト型学習)を行っています。ここは、プログラミング教育サービスを展開するLife is Tech! 様が、数学で修得した内容を活かしながら、「ゲーム」を題材にしたワクワクする学びを提供しています。

本実証を展開するにあたり、重要なのは先生と一緒に授業内で生徒の皆さんをサポートしている「サポーター」です。サポーターは、年齢も性別もバラバラで多様なバックグラウンドを持つ方々を公募し、厳密な選考を経て選出し、研修と模擬授業を経て教室に入ってもらっています。写真は、学校の先生とサポーター、Z会スタッフが混ざって最後の確認である「模擬授業」を行っている様子です。

実際の授業では、サポーターの動きや声のかけ方、教員との連携など、様々な課題が出てきます。それらを関係者の間で共有し、「どういうタイミングで声をかけると良いのか」
「つい数学が苦手な子に目がいきがちだが、クラス全体がより良くなるためにどう動くか」など、日々改善を進めています。また、atama+には宿題を配信する機能もありますので、その効果的な使い方も打合せを経て詰めていきます。
本実証では事前と事後には数学のアセスメントによる効果測定も行いますので、AIと人による指導のアウトプットを最大化し、「週2コマのAI学習でも十分な効果が出ている」ことをきちんと示せるよう、学校と関係者が一体となって試行錯誤をしているのです。

atama+の最大の特長は「さかのぼり学習」と呼ばれる、関連する前の単元にさかのぼって理解を確認し、弱点を早期に発見できる機能があります。この機能によりきちんと前段となる内容を理解したうえで、上位の内容の積み上げを確かなものにしていくという「完全習得学習」と呼ばれるアプローチをとっています。
そのため、単に「公式を使って問題が解ける」だけではなく、前段となる知識など考え方を含めた「理解の深化」が期待できます。

成果
実証環境

実証校ではiPadの一人1台環境が導入されており、学校が構築したWiFi通信環境を活用して生徒の皆さんは日々、学んでいます。
この中に、AI教材「atama+」をインストールしていただき、正課の数学の授業時間内でatama+を用いた個別最適化学習を行っています。
※atama+は塾向けの製品であり、今回の実証では特例として事前に研修を受けたサポーターを派遣することで学校での利用を可能にしています。

実証校以外の学校への展開については現時点で未定です。

実証校の先生と生徒も登壇し、今回の実証について自分の言葉で語ってくれました。

「Edvation×Summit2019」での中間報告会
2019年11月4-5日に東京都千代田区で開催された教育の大規模イベント「Edvation×Summit 2019」。このイベント期間中に開催された「未来の教室」実証事業の
中間報告会に、武蔵野大学中学校の先生と生徒が登壇してくれました。
生徒のみなさんが、自分の言葉で実証事業について語ってくれています。ぜひ動画をご覧ください。

https://www.facebook.com/watch/?v=522244558507197

お問い合わせ先

future_academy@hakuhodo.co.jp

サービス情報サイト

ダウンロードコンテンツ
サービス事業者サイト
実証事例名教員とZ会サポーターによる、AI教材を用いた、学校での数学の教科指導の最適化
受託事業者名株式会社Z会
実証パートナー名atama plus株式会社
実証年度
事業カテゴリー種別
実証地域東京都西東京市
実証校武蔵野大学中学校・高等学校
対象
対象者2019年度の実証校 中学校入学者
対象学年中学校第一学年 138名

●このサービスをご覧の方はこんなサービスもご覧になられています。

  • 社会と学校をつなげSTEAM教育を推進するラー...

    既存の学校内の取り組みに、外部連携を組み合わせることで、「豊かな学び」を創るプロセスを研究しました。発展的には、本研究で得られた知見を...

    詳しくはこちら社会と学校をつなげSTEAM教育を推進するラーニングクリエイターの育成

  • 企業・チーム等とのパートナーシップによる...

    当社グループが沖縄県うるま市と連携して取組む、持続的可能なスポーツ環境の構築・スポーツビジネスの創出に向けたアプローチ手法が、環境の異...

    詳しくはこちら企業・チーム等とのパートナーシップによる新たな受け皿の創設と持続的な運営手法の調査事業

  • 映像制作を通した社会課題探究プロジェクト...

    詳しくはこちら映像制作を通した社会課題探究プロジェクト 「ティーンディレクター」 〜地域のテレビ局と協力して地域の企業と生徒をつなぎ継続的に探究学習ができる仕組み構築〜

  • 『OJaCプロジェクト』 「不登校児童生徒を対...

    1. 不登校児童生徒を対象としたICT在宅学習の実施 2. 人的サポートによる学習効果の定量的調査・測定 3. 学校現場の出席・学習評価のガイドラ...

    詳しくはこちら『OJaCプロジェクト』 「不登校児童生徒を対象としたICT在宅学習モデルの構築」

  • 中高生が未来の教育をつくるオンラインサー...

    中高生が教育DXや改革の主体になっていくためのPBLとコミュニティを構築/生徒会や委員会などの特別活動やその延長線上の地域活動としてスケール...

    詳しくはこちら中高生が未来の教育をつくるオンラインサードプレイス

  • 好奇心・探究心に応えるサードプレイスの拡...

    詳しくはこちら好奇心・探究心に応えるサードプレイスの拡充:新聞社と連携した幅広い子どもたちに開かれた学びの場の創出・普及事業

  • steAmPlaygroundシリーズ(STEAMライブラリ...

    プレイフルな学びを実現し、誰もが豊かな創造性をもって主体的に活動できる環境を提供。全国、そして世界がつながり、多様なSTEAM探究プログラム...

    詳しくはこちらsteAmPlaygroundシリーズ(STEAMライブラリー)を活用した多角的・継続モデルの実証

  • 音楽×算数×プログラミングの横断的学習プロ...

    プログラミング教育必修化に向け、音楽・算数・プログラミングを横断的に学べるMusic Blocksを小学校で使っていただく。また、教科横断型のMusic...

    詳しくはこちら音楽×算数×プログラミングの横断的学習プログラム(Music Blocksの公教育導入実証)



  • line



このページの上部に戻る
未来の教室の今(SPフッタのボタン)
未来の教室ってなに?
未来の教室通信:新規会員登録はこちら