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ホーム   >   あらゆる家庭環境の子どもに開かれた​ピア・ラーニング型「放課後プログラミング​クラブ」のチュートリアルパッケージ開発実証​
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放課後プログラミングクラブ 毎週火・金曜日17:00~18:00 オンラインで開催中 参加費無料 Kids Code Club(キッズコードクラブ)のイメージ1


実証事業 報告書

  成果報告 (2022年度)  

成果報告(PDF)を参照いただけます。

テーマE最終報告書 一般社団法人Kids Code ClubPDF:テーマE最終報告書 一般社団法人Kids Code Club

本事業について

目的

生育環境や発達特性からプログラミング・IT学習の継続が困難な子どもたちの初期離脱率を改善し、「自律的で協働的な学習者」に成長するための基盤形成となる、導入時プログラムの開発と実装。

概要

放課後プログラミングクラブについて

Kids Code Clubは、あらゆる家庭環境の多様な発達特性を持つ子どもたちがテクノロジー方面での能力を開花するための、無料のピア・ラーニング型のサードプレイス「放課後プログラミングクラブ(放プロ)」を週2回オンラインで運営しています。本実証では、生育環境や発達特性から学びのレディネスが不足する子どもたちの初期離脱率を改善し、「自律的かつ協働的な学習者」に成長していくための足がかりとなるチュートリアルパッケージを開発し、サードプレイス内に実装しました。

ラーニングシステムの開発

プログラミングを学習する子どもが短期間でその楽しさを実感し、放プロへの参加を継続できるよう、必要なスキル・経験を効率よく得られる「ラーニングパス」を、個別最適化された形で参加者に提供するためのラーニングシステム(ラーニングダッシュボード)を開発。子ども毎に完全に異なるラーニングパスの作成を可能とし、レシピ完了時のフィードバックや感想、放プロ中の会話などの中から出てきた子どもの好みや希望をもとに、その場でレシピを柔軟にアサインできるようなシステム仕様にしました。

放プロ会場の設計

会場には実証コースの子どもだけでなく、放プロに以前から参加している子どもも合わせて70名近くが集まるため、混乱しないように部屋を分け、その日の気分に合わせて他の部屋に自由に移動したり、各部屋で様々な子どもと交流しながら、放プロ全体の雰囲気に慣れてもらいました。これにより、固定された学び方を好まない子どもも、自分の好きなやり方・ペースで活動することができました。

行動データを分析してフォローを実施

会場の入退場履歴・滞在時間のほか、発話数、チャット数、リアクション数(拍手・挙手など)、画面共有時間など、バーチャル会場における行動データを分析し、会員データと連携して、しばらく来場していない子どもや、連続して途中で帰ってしまった子どもへの声かけなど、参加継続のためのフォローを実施しました。実証コースの参加者はこれまでと比較して、相対的に行動量が多くなっていることが分かり、「初心者」という枠の小さなグループの中で、心理的安全性がある程度確保されたことが、様々な行動につながっている可能性が考えられます。

成果

参加継続率が19.6ポイント上昇

実証前の8~12月の放プロ新規参加者20名の2ヶ月の参加継続率を本実証の参加者と比較したところ、19.6ポイント上昇していることが分かりました。ラーニングパスやデータを活用した、子どもや保護者のテクニカル・スキル面でのサポートのみならず、アンケートやインタビューの結果から、情緒面(自分も参加していいという心理的安全性や、自分にもできるかもしれないという自己効力感)でのサポートも重要だったことがうかがえました。

職員・ボランティアスタッフの負担軽減

チュートリアルパッケージの導入により、初心者の子どもをサポートする職員・ボランティアスタッフ(計7名)の心理的負担の変化をヒアリングで確認しました。初心者部屋周辺のスタッフからは「対応が楽になった」との声もありますが、「学習履歴を確認してレシピをアサインする」といったメインスタッフのシステム作業は操作も複雑なため、限られた職員でしか対応ができない状況が起こりました。「どんなデータを元にアサインするレシピを決めていくか」という部分もまだ属人的なため、今後、行動・観察データ等を元にした自動化を行っていくことで、誰でも一定の質で効率よく、個別最適化された対応ができるようにしていく必要があります。

本実証で利用した教材「キッズコードレシピ」について

本実証で利用した教材「キッズコードレシピ」について
子どもが好むゲームやアートなどのプログラミング作品を、初心者でも簡単につくりながら学べる教材「キッズコードレシピ」を提供。プログラミングの知識を詰め込むのではなく、作品を完成させる過程で自然と理解が進むような内容になっています。完成後は、自分なりのアレンジができるような問いかけを行い、探究を促しています。
下記のURLから無料で利用可能です(利用者数50万人/2022年3月現在)。会員登録・インストール不要。
https://kidsc2.org/


お問い合わせ先

future_academy@hakuhodo.co.jp

サービス情報サイト
サービス事業者サイト
実証事例名あらゆる家庭環境の子どもに開かれた​ピア・ラーニング型「放課後プログラミング​クラブ」のチュートリアルパッケージ開発実証​
受託事業者名一般社団法人Kids Code Club
実証年度
事業カテゴリー種別
実証地域全国(オンライン)
対象
対象学年小学3年生~中学3年生

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